長らくごぶさたしております。「たがやす」事務局です。
猛暑の日々、皆様いかがお過ごしですか?
今回は「たがやす」の体験農園・小野路農園クラブで旬まっさかりの
”こだわりトマト”に込めたスタッフの想い、取り組みをご紹介します。
味に自信ありのおいしい小野路トマトをぜひ味わってみてくださいね。
こだわりの小野路野菜 自慢のトマト
小野路農園クラブでは無農薬、有機資材を工夫して野菜作りをしています。
化成肥料を使わず有機資材を工夫して野菜を作っています。
さらに特別区画では、肥料を一切使わない取り組みにもチャレンジしています。
圃場に投入するのは藁、枯葉、キノコの廃菌床、微生物培養液だけです。
あとは空気中の窒素固定を促進させるために、マメ科の寄せ植えと畝間へのマメ科牧草の敷き詰めです。
必要以上の無機窒素を土壌に残さないことで、作物の徒長は抑えられ、細胞膜が厚く、植物本来が持つ生命力を育む、害虫、病原菌に強い野菜作りを目指しています。
土づくりの豆知識
土壌に存在する微生物の組成、種類は、土壌における無機窒素の量に依存して変化します。
化学肥料、有機肥料、堆肥等が投入され、土壌に存在する無機窒素の量が増えれば増える程、無機窒素を大量に消費する種類の微生物が多い土壌になります。
逆に無機窒素が最小限に抑えられた状態になると、無機窒素をほとんど消費しない種類の微生物が多い土壌になります。
無機窒素を大量に消費する種類の微生物が多い状態でCN比の高い有機資材を圃場に投入すると、少ない窒素を微生物が奪い合い、植物に窒素が回らない、いわゆる窒素飢餓が発生します。
しかし、無機窒素をほとんど消費しなくても済む種類の微生物が多い状態では、CN比の高い有機資材を投入しても、燃費のいい微生物によって有機資材が分解され、土壌に植物が必要な窒素が上手に分配され、窒素飢餓は発生しません。
このように土壌をどのような状態に保つかで、微生物の組成、種類は全く異なる状態になるのです。
しかし、毎年作物を育て、天候によって作物の成長が左右され、土壌の窒素消費量が変動する中で、土壌における無機窒素が低い状態をどうやって維持すればよいのでしょうか。
それを可能にするのが、マメ科の寄せ植えと畝間のマメ科牧草の敷き詰めです。
マメ科の根に共生する根粒菌は根粒を作ることで窒素固定に必要な嫌気状態を作っています。
土壌に存在する無機窒素が少ないと、多くの根粒ができ根粒菌による窒素固定の量は多くなります。
逆に土壌中の無機窒素が多くなると、根粒の数が少なくなり、根粒菌による窒素固定の量も少なくなります。
この状態を注意深く観察していくことで、土壌に存在する無機窒素を、最低限必要な良い環境に維持できると考えています。
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